【経験談】ビジネス会計検定2級 独学合格

簿記・会計学

株式投資の勉強をするならビジネス会計検定がおすすめということを以前紹介しました。
詳しくは下の記事を読んでみてください。

株式投資の資格勉強なら日商簿記よりもビジネス会計検定
株式投資を始めると、「もっと企業の数字を読み解けるようになりたい」と自然に思うようになります。僕もその一人で、モチベーション維持も含めて関連する資格を調べたりしてました。いざ何を勉強をしたらいいのかと考えたときに、真っ先に思いついたのが日商...

僕もビジネス会計検定を受けたことがありまして、1級と2級を独学で合格しています。
勉強中は参考にしたくて、いろいろ経験談を書いているブログとかで探したんですけど、あんまりないんですよね。まあ、受験者数も多くないからだとは思うんですけど。

なので、今回は今後受験を考えている方に向けて、2級についての経験談について書いてみようと思います。

難易度はどのくらいなのか、使った参考書はどんなものか、どのくらいの時間勉強したのかをまとめてみようと思いますので、今後、受験を考えている方はぜひご参考にしてみてください。

ちなみに2級の合格書はこんな感じです。

ビジネス会計検定2級の難易度は?

受験を決める前にまず気になるのは難易度だと思います。どれくらい難しいのかざっくりでも知っておきたいですよね。合格率などの数値は大阪商工会所がまとめています。

試験結果・受験者データ | ビジネス会計検定試験
企業の今と未来を読み解くチカラを身につける ビジネス会計検定試験

ここで2級について、下の表にまとめてみました。

申込者数(人) 実受験者数(人) 合格者数(人) 合格率(%)
第25回 2019/9/1 2,682 1,850 898 48.5
第26回 2020/3/8 2,836 1,568 852 54.3
第27回 2020/10/18 2,340 1,774 822 46.3
第28回 2021/3/14 2,860 2,124 1,093 51.5
第29回 2021/10/17 2,516 1,948 1,014 52.1
第30回 2021/3/13 2,587 1,910 1,035 54.2
第31回 2022/10/16 2,271 1,798 959 53.3
第32回 2022/3/12 2,568 1,927 1,138 59.1
第33回 2023/10/15 2,113 1,617 755 46.7
第34回 2024/3/10 2,496 1,862 831 44.6
第35回 2024/10/29 2,228 1,707 746 43.7
第36回 2025/3/9 2,634 1,993 687 34.5

バラツキもありますが、合格率は50%弱といったところなので、2人に1人が受かるといった具合ですね。特に受験資格があるわけではないですが、対策をとらないと合格しない試験であることはわかると思います。

内容の方はどうかというと、比較対象が難しいのですが体感的には、
簿記2級 > ビジネス会計検定2級 > 簿記3級 くらいだと思います。僕は簿記3級を合格してから挑んだので、言葉になじみのある分少しは楽でしたが、いきなりだと負担が大きく感じるかもしれません。

実は少しですが、簿記1級の内容と被っている部分もあったりします。
まあ、これは難易度というより、出題範囲の問題によるものかもですが。

段階を踏みたいなら、ビジネス会計検定は3級からあるので、そちらから始めるのがいいのかもしれません。また、独学だと理解に苦労するようなら、資格学校に通うのも手かもしれません。

使った参考書はどんなものか

独学の場合、実は参考書の種類はほとんどないので、必然的に決まってきます。
公式が出しているテキストです。

ビジネス会計検定試験Ⓡ公式テキスト2級〈第6版〉
簿記知識がなくても財務諸表を読む力がつく検定試験公式テキスト。2級では企業の経営戦略・事業戦略を理解するため、財務諸表の構造や読み方、応用的な分析力を習得できる。

これがなかなかのボリュームでP.300ちょっとありますので、一巡するだけでもそこそこ時間が必要です。
そして問題集ですが、僕は下の2冊を使いました。

ビジネス会計検定試験対策問題集2級(第6版)
財務諸表に関する知識や分析力をはかることを目的に開発された検定試験用の問題集。繰り返し問題を解き解説を読むことで、試験対策というだけでなく実務に役立つ会計力が身につく!
ビジネス会計検定試験Ⓡ公式過去問題集2級〈第6版〉
第29回~第34回試験の主な出題を公式テキストの項目順に整理・収録し、第30回・第34回試験は全問を試験出題形式で掲載。難易度の確認もでき、直前対策に必須の1冊。

知識的にはどちらか1冊をしっかり勉強すれば十分だと思います。ただ、計算問題はやはり慣れが必要になってきますので、数をこなすためにも計算問題は2冊勉強しておくと安心できると思います。もう一回受験するよりも、問題集を一冊買う方が安上がりですし。

ちなみに、僕はメインをビジネスアカウンティング研究会の問題集、計算問題用を公式問題集として使っていました。理由としては、ビジネスアカウンティング研究会の問題集はページの上に問題、下に回答というページ構成になっていたので、個人的に勉強しやすかったからです。

勉強する時は両方買ってみて、使いやすい問題集を一冊仕上げて、もう一冊を計算問題用にしたらいいと思います。

どのくらい勉強したのか

試験日から逆算して、いつから勉強を始めるのかというのが受験において大事になってきます。そのため、トータルの勉強時間はざっくりでも把握しておいた方がいいと思います。

勉強をするスタート地点にもよりますが、簿記3級またはビジネス会計検定3級を持っている人だったら、3カ月は見ておいた方がいいと思います。時間で換算すると200hくらいですかね。
僕は少なくとも150h以上は勉強をしてたと思います。

参考書を読んで全体を把握するのに1ヶ月、問題集を1巡するのに1ヶ月、そして残りの1ヶ月で問題集を周回して理解を深めたり、計算問題用のテキストを使って慣れたりという感じでした。

実際は参考書を読んだ1ヶ月目は、正直ほとんど理解できていなかったと思います。
問題を解き始めて、そういうことか、と少しずつ納得していきました。

参考書を読むときは流し読みでとにかくページをめくって、早く問題集に手を付けてた方が結果として短い期間で理解できるようになると思います。

試験日が3月と10月なので、サラリーマンの方は仕事の繁忙期を考慮して、勉強期間を見積もる必要があるかもしれません。

余裕をもって合格を目指しましょう。

余談:勉強のモチベーションは続いたのか

これが意外と続きました。
理由は株式投資を自分でしていたことが大きな要因だと思っています。勉強だけでなく、すぐに実践に移せるので勉強の面白さが分かってきました。

頭に理論を入れるだけでなく、現実に落とし込むと会計の勉強により一層興味が持てるようになると思っています。

株で勝つことを目標に始めましたが、会計学の面白みが分かってきてそっちの方に興味が強くなったという副産物もありましたね。

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