株式投資の資格勉強なら日商簿記よりもビジネス会計検定

簿記・会計学

株式投資を始めると、「もっと企業の数字を読み解けるようになりたい」と自然に思うようになります。僕もその一人で、モチベーション維持も含めて関連する資格を調べたりしてました。

いざ何を勉強をしたらいいのかと考えたときに、真っ先に思いついたのが日商簿記。
財務諸表を読めるようにならないとなので、それに関する資格で最も知名度があるのが簿記ですからね。

僕もとりあえず、日商簿記に手を出して勉強してみた感想が、「簿記勉強しても、結局どの株を買ったらいいかわからなくない??」でした。

これにはちゃんと理由がありました。
そして、調べた結果、株式投資の勉強は日商簿記よりも圧倒的役立つ資格が、ビジネス会計検定という資格だと分かりました。。。

聞いたこともない資格だなぁと思う人も多いかもですが、今回はその理由とビジネス会計検定が株式投資にどう役立つのかまとめていきたいと思います。

日商簿記とビジネス会計検定の違い

そもそも、この二つの資格はどんな資格なのかから簡単にまとめてみます。

日商簿記・・・決算書を作成プロセスを習得するための資格。貸借対照表や損益計算書を完成など、企業の経理や会計事務所の仕事使う知識を習得できる。社会的な知名度と需要が非常に高い。

ビジネス会計検定・・・完成された財務諸表を読む力を養うための資格。貸借対照表のバランスの分析、損益計算書から利益の確認、キャッシュフローの資金繰りを確認を習得できる。

要は、財務諸表を作る力が日商簿記、読む力がビジネス会計検定で鍛えられるということです。

僕が簿記の勉強しても財務諸表を見ても、買ったらいい株が分からない理由がまさにこれでしたね。簿記を勉強しても、財務諸表が読み方が分からぬ。。。。

簿記の知識は株式投資に不要か?

では、簿記の勉強は不要なのかというと、これは会社研究の深度化具合によるんですよね。

簿記を勉強すると、財務諸表の理解できる言葉の数が増えていき、数字の意味合いを深く理解できるようになります。例えば、減価償却とか減損とか・・・
なので、より正確にその会社の状況が理解できるようになるとは思います。

ただ、先ほども書いたように簿記は財務諸表を作る資格なので、簿記で勉強する内容を株式投資で活かす場面があるかというと多くはない、という感じです。

経験的にも、言葉を知っているから理解がはかどるくらいなので、分からない単語が出てきたらその時その時で調べたらいいかなって思ってます。

つまり、優先度でいうと、そこまで高くはない感じですかね。
財務諸表の詳細な部分まで知りたくて、意欲があるならチャレンジはありだと思います。

ビジネス会計検定が投資の勉強に向いている理由

ビジネス会計検定が投資の勉強に向いているのが、例えばPERやPBR等の株式投資で扱う財務指標を勉強するからです。他にも、営業利益率や経常利益率等の収益性の指標、流動比率や固定比率等の安全性等も勉強します。

決算書は会社の健康診断書みたいなもので、会社がどういう状態なのか、去年はどんな感じだったのかというのを示しています。

例えば、固定資産の割合が大きすぎるので長期的に危ないですよーとか、
純資産の割合が大きいので不景気になったとしてもしばらく大丈夫ですよとか、
今年は去年よりも営業利益率が上がって調子いいですねーって感じですかね。

そういう会社の状態をちゃんと判断できる知識がこの資格で習得できるわけです。投資の世界で、財務諸表を分析することをファンダメンタル分析って言ったりしますね。

その会社の本当の実力が正しく分かれば、大きく間違った投資判断をすることはなくなるのではと思います。

余談

僕も財務諸表について興味をもって勉強し、ビジネス会計検定は1級までをとりました。
2級までで十分って書いてある記事を読んだりしましたが、分析までしたいなら1級の問題集に目を通してみるのがおすすめです(合格ってなるとなかなか大変ですが・・・)。

1級の問題は実際に財務諸表から指標を自分で計算して会社の状態について判断まで求められるので、なかなかいい勉強になったと思います。

あと、おそらくですが、この資格はすごくニッチな資格です。
気になる方は、「ビジネス会計検定 申込者数」で検索。。。

コメント

タイトルとURLをコピーしました