「簿記3級は簡単」とネット情報でよく見かけますが、僕は自分の合格までの経験を振り返ってもみても、そこまで簡単な試験ではないと思っています。
商工会議所のが掲載している合格率を見ても30~40%程度ですし・・・
僕自身も「簡単」という言葉を鵜吞みにして受験した結果、不合格になった苦い経験もあります。ある程度の勉強はしていたつもりだったんですけどね・・・
そこで、試験用にちゃんと対策することによって、無事「独学」で簿記3級に合格しました。
その合格証書がこちらです。

今回はこの経験を踏まえて、合格までの勉強を振り替り、失敗した勉強法と、合格したときの勉強法を目指したのかを【リアルな経験談】として紹介したいと思います。
これから簿記3級を目指す方、独学での合格を目指している方の参考になればと思います。
失敗した勉強法
簿記3級を受験しようと決めた当初、私も例にもれずネットで「簿記3級 独学 勉強法」といったキーワードで検索をかけまくりました。
すると出てくるのは、「簿記3級は簡単!」「1週間で受かる!」という耳障りのいい言葉。
その時は、計算は多少得意だという思いから、「じゃあ、自分も1~2週間あればなんとかなるか」と簿記知識が全くないの状態にもかかわらず軽い気持ちでスタートしました。
「短期間で合格できる試験なら、わざわざ参考書を読むのも面倒だし、問題を解きながら覚えていこう」と思い立ち、いきなり問題集から勉強を始めました。
最初は当然まったく分からなかったのですが、「こういうときはこう処理するのか」「この勘定科目が出たらこう仕訳するのね」と、見よう見まねで解いていくうちに、少しずつ答えられる問題も増えていきました。
ただ、その時から、心の中にあった違和感が一つ。
「解けるのに、意味がわかっていない」という不安
なんとなく回答はできますが、「なぜこの仕訳になるのか」という根本的な理解が、まったくと言っていいほど追いついていなかったです。
簿記は、「ルールを丸暗記すればいい」というものではなく、取引の流れや仕組みを理解する必要があります。
その理解が曖昧だと、パターンが変わると対応ができなくなり、ある程度のところで成績が頭打ちになることが多いです。
僕ももれなく伸び悩み、試験にも不合格という結果になってしまいました。
合格した時の勉強法
上記の失敗から得られた教訓は、「勉強は急がば回れ」です。
参考書で確認しながら問題を解き、時間をかけて仕分けを一つ一つ理解していくことが最短の勉強法だったと思います。
仮に問題集だけでも対応できたとしても、次に簿記2級を目指すことを考えると、勉強のやり直しをしないためにも、やはり基礎はしっかり理解しておいた方がいいと思います。
また、簿記に出てくる用語の意味をしっかり理解することも重要です。
前払金と未払金、未収入金と売掛金の意味の違いが理解できていないと、試験の時に僕みたい伸び悩むことになると思います。
さらに、受験された方はわかると思うのですが、簿記3級は考えて問題を解いていると意外と時間が足りないです。試験時間60分で大問4つ解く必要があり、問題文のボリュームもそこそこあります。
なので、問題分を読んだら瞬時に仕訳ができるよう練習をすることがとても大事です。
簿記3級は「考えて問題を解く試験」というより、「知識を回答する試験」に寄った試験だと思った方がいいと思います。
計算が得意とかほとんど関係なかったですね、電卓持ち込みOKですし。
僕の場合、まず問題集1冊を一通り解いて問題パターンの把握をしました。そのあと、間違った問題と時間のかかった問題を解きなおし、短時間で正答できるよう練習をしました。
問題パターンの把握のため、問題集は一冊の分量が多かった実教出版を選びました。練習問題+試験10回分くらいの分量があります。

ここにあった問題をほとんど回答できるようになった後、合格することができました。
後から振り返ると、仕事をしている全く簿記の知識のない社会人が1~2週間で合格を目標にするのは、かなり無謀だったと思います。勉強期間は少なくても1か月くらいはを見積もっておいた方がいいと思います。
簿記試験の一歩目で、新しい概念や初めての考え方も多いですが、焦らず丁寧に勉強を続ければ独学でも十分合格できると思います。
余談:独学最強の味方
問題の解説や参考書を読んでも理解できない場合、AIに「わかりやすく解説して」とか、「小学生にもわかるように解説して」とか質問すると、いろんな角度から解説してくれたりします。
僕も現在はAIによく質問して分からないことへの理解を深めたりしてますね。
精度がかなり高くなってきたので、躓いてしまったときはAIにどんどん頼った方が、いい時代になってきたと思います。
AIは無料で何度も使えるので、独学で勉強している人からすると最強の味方だなぁと思います。
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